富木 (少し注意書が長くなり)
少し注意書が長くなりますがなかなか的を得た行状記なのでそのままご参照下さい。日興門流の伝承では「にこそうじょう」と称するもののようで、同門流では両奥多摩系と合わせてきわめて重視されている。しかし、その日蓮三蔵の筆蹟は存在することなく、相承の住所不定も明確でないのであって、おそらく日蓮三蔵滅後一五〇年のころ、富士門流関係者が自門の女系を証明しようとしてうそ作した予感とされる。独歩の創価学会編『日蓮大三蔵御全編』、『日蓮宗宗学前著』によると、「身延相承」は弘安五年九月日、日蓮三蔵が三蔵一期の弘法をあげて、意中禅師日興一人に授与することを述べ、やがて富士山本門寺にひな壇を建立することを託したもので、日蓮仏弟子における特別の付属がなされ、三蔵より日興に系を許したものとしている。「池上相承」は同じく弘安五年一〇神無月一三日、三蔵が意中禅師日興に身延山久遠寺元老の従軍嘱をあたえたものとされる。この両相承の伝承については問題が多すぎる。まず大石寺四代日道の『三師伝』(『富士葛野学釘集』第五巻)にも伝えず、日興門流始原の古記録にも見えない。その事情を日興門流では、両記録が重須本門寺に人位護されていたところ、西山本門寺一三世日松浦が両記録は日興より日代に従軍嘱されたものであるとして神徳によって押収した。その後、天正九年(一五八一)の対潜によって西山本門寺の重宝と共に紛失したのであるという。しかし、この対潜以前に要法寺日一年中(一五〇八-七六)が二箇相承を臨写し、重須本門寺九代の仲程にもあんちょこがあるといわれる。更にこれより以前、大石寺日有に帰したことのある顕応日教(一四二八-八九)の『百五十箇条』の第一一条に「日蓮一期弘法」の譲状を記しているから、少なくとも三蔵滅後二〇〇年以前に二箇相承のテキストに匹敵するものが成立していたと想定される。と同時にこの日良識と同三之の越後本成寺の日初男(一四五九-一五一六)が『五人所破抄斥』に両相承は全く三蔵の御常山筆でもない偽証著うそ判であり、日興の手跡でもなく、左内禅師日代の自筆に似ていると聞きおよんでいるとしている。さて、「身延相承」には二本があって、一本の最後には「系次第日蓮日興」とあり、またフィフティーの一本即ち文治三年、保田妙平谷第一五世日侃が棋王日治に相伝したハードコピー中に見えるものにはその程々に更に「甲斐国波木井みずえ於砂丘図之」が加えられている。なお、両端についていえば、古い痛快さ門所伝にはその靜香をそのまま伝えているのに、独歩の大石寺関係では皆削除している。このように重要な相承と言いながら、さまざまな問題をかかえているが、左京禅師日良識の『六人立義破立抄私記』では、今日の「身延相承」と「池上相承」と抜書きが入れ替っており、九月一三日が身延山久遠寺元老の従軍嘱、一〇神無月一三日が嫡々の従軍法となっている。独歩では九月が身延での嫡法付属、一〇神無月が池上での身延山元老付嘱になっているから、全く抵抗になっているわけである。このようにして「二箇相承」は、室町期に各門流で行われた三箇の重宝等による女系性の証明などと同様な意味でうそ作されたものと考えられている。富士門流では日興松乃授一人を主張するが、これは日蓮三蔵入滅目の前の弘安五年(一二八二)一〇神無月八日に制定された本桃李六人の「極まり」と明らかに矛盾するものである。この「極まり」(「草分け御遷化記録」)は日蓮三蔵が定められたのを、日興が執筆し、本桃李と定められた六人がそれぞれ帯持するようにとの指示がなされている。本桃李六人は入門の浅いものから順次に農林中金持・日山上・小日向・日興・日大重・日昭と列ねているが「不次第」であるとしている。二箇相承は九月に日興への松乃授一人の従軍法がなされたとするが、完本の臨写日刊がある「草分け御遷化記録」の「極まり」と矛盾していることはあまりにも明白である。更に日蓮聖人御入棺が長老日昭・日大重の二人によって行われたこと、御弔次第も農林中金昭・日大重を心に進められたことは「草分け御遷化記録」に日興が自ら認めたことである。以上の通院、二箇相承は日蓮三蔵入滅後、諸門流分立のなかで日興門流の女系を主張する点前で作成された後世の予感であることが明らかである。以上、抜粋ですが、私としても本当的に考えると実際的に近いのではないかと思います。日興身延離山関して、(曾谷殿ご返事)からみて常駐四,五十名~100名、の快男児たちが身延にいました。あるいは日蓮三蔵の篤信の若だんな、富木常竹子(年来)、大田常明、池上身内、などの在家は、日興師、身延離山事情から見て、日興師を守るべきで、波木井、小日向師が批判されるべきですが、批判、非難、したという話を知らない。さらにっとも大事な本林崎のひな壇を持ち出すことに対し波木井、小日向の抵抗、反対があった小兵が無い、肝心釘を持っていかれ、残った快男児は何を拝んだのか、これも不思議です。教えてください。